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    マンホール(182):香川県善通寺市の下水道と上水道

    先達て、博多から奈良京都に至る鉄道旅行をしてきた。
    その間に撮った蓋の写真が200枚以上あり、今後順次記事にしていこうと思っている。

    博多や高松は枚数が多く整理になお手間がかかるので、手始めに枚数が少ない街から手がけようと思う。
    トップバッターとして、うどんを食いに訪れた善通寺市金蔵寺駅周辺で撮った蓋を紹介しよう。

    香川県西部の内陸にある善通寺市は、平成25年2月1日現在の人口が33,460人と少ないが、人口密度は840人ほどで岡山市よりやや少ない程度。農地の中に住宅地も結構発達しているようだ。市の下水道ホームページに図面が載っているが、市域の半分弱が処理区に設定され、その6割ほどで施工が完了しているようだ。
    処理は海に面した隣町の多度津町で行われている。多度津町のほか、琴平町、まんのう町とともに流域下水道を運営しているらしい。

    金蔵寺駅に降り立って探したが、蓋はそれほど見つからなかった。とりあえず、微妙に違いのあるデザイン蓋2種を紹介する。

    mh182善通寺下水 (1)  mh182善通寺下水 (2)
    菊の花のようだ。なんだか伝統図案にありそうな典雅なデザインである。市の公式サイトによれば菊は市の花らしい。
    善通寺駅の方に出ればカラー蓋もあったようだが、そちらには行かなかった。


    さて、上水道蓋であるが、ごく短い滞在中に市章や市名の入った蓋を見つけることはできなかった。

    mh182善通寺上水道 (1) mh182善通寺上水道 (2) mh182善通寺上水道 (3)
    とりあえず汎用の消火栓と、古そうな弁蓋を撮ってきたので載せる。

    mh183-6.jpg
    善通寺市金蔵寺町。前者は四国八十八ヶ所霊場の75番、後者(寺自体の名は金倉寺と書く)は76番。

    mh183-7.jpg
    金蔵寺駅。無人駅である。久しく無人駅を使っていなかったので少々戸惑った。

    マンホール(135):千葉県長生郡白子町の下水道蓋

    さて、先回までの茂原市からちょっと移動し、今回は千葉県長生郡白子町の下水道蓋である。

    そもそも白子町では町域全体をカバーする下水道は未設置で、町の一部(九十九里浜に近い宿泊施設等の多い一帯)にコミュニティ・プラントといわれる小規模な下水処理システムが稼動しているに過ぎない。詳細は町のサイトを参照していただこう。加入料金等けっこう高額なのがわかる。

    さて、とりあえず蓋の写真を。
    十分な撮影時間が取れず、まともなライティングのものが無いのが悔やまれるが、一枚目などはそれなりに風情があるだろう…か?

    mh135-1白子下水汚水区間弁
    汚水区間弁。なんだそりゃ? そんなもの見たことないな、なにか特別な設備があるのだろうか?

    mh135-2白子下水真空区間
    そう思っていると、さらに「真空」の文字がある蓋も見つかった。

    そうなのだ、白子町下水道の特徴は真空式下水道システムを採用していることだ。
    真空式下水道とは、管内の一部を真空にし、発生する吸引力によって汚水を収集する仕組み。
    平坦で自然流下が不適当で、なおかつ小規模な地域で採用例が多い。白子町などにはうってつけのシステムであるといえよう。

    mh135-3白子下水真空弁
    真空弁の蓋。目についたのは、だいたい先ほどの汚水区間弁かこの真空弁のどちらかだった。


    なお、真空式下水道については、こんな動画がある。先日、Twitterで見つけたものだ。ブックマークしておいてよかった。

    マンホール(131):茂原市の下水道蓋

    昨夏訪れた茂原駅周辺にて見つけた蓋を紹介。いまさらだけど。

    mh131-1茂原下水丸蓋縁付_  mh131-2茂原下水丸蓋コンクリ枠付
    細い人孔縁塊のような鉄枠のついた東京市型の蓋と、コンクリ充填式の枠のついた蓋。伊藤哲男「マンホール鉄蓋」によれば、これに似たものが東京都の下水道にもかつてあったらしい。

    mh131-3茂原下水紋章
    紋章の拡大。

    mh131-4茂原下水絵無着色
    数はそれほど無いようだが、デザイン蓋もあり。

    mh131-5茂原下水コンクリ枡蓋  mh131-6茂原下水枡プラ
    コンクリ蓋にプラスチックの汚水枡蓋。

    mh131-7茂原雨水丸蓋  mh131-8茂原雨水側溝蓋
    雨水蓋と側溝の雨水枡蓋。

    mh131-9茂原暗渠
    ついでに。駅近くのコンクリ板暗渠。

    マンホール(116):武蔵野市の伏越かもしれない

    東京都の伏越について書いていたら思い出したのでこれも記事にしよう。

    井の頭通りを歩いていたら、通りと交差する車道に親子蓋があった。

    mh116-2武蔵野伏越?  mh116-1武蔵野伏越?
    特に用途の記載などはない、何のための蓋だろう…と思って周囲を見渡すと、通りを挟んだ向こう側にも同じように親子蓋があるのが見えた。

    mh116-3武蔵野伏越?  mh116-4武蔵野伏越?
    配置は、三鷹市の伏越に似た感じである。井の頭通りは代表的な水道道路であるから、下水管がそれの下をくぐるための伏越ではないかと思うが、真相はいかに。

    マンホール(106):埼玉県ふじみ野市の下水道マンホール

    旧上福岡市に続き、現在のふじみ野市の下水道蓋。
    とはいえ、まだ成立から五、六年とあって、それほぼ物件は多くないようだ。
    絵蓋の無着色版と着色版の二種類を発見したにとどまる。やはり、ようしきにヴァリエーションが生まれるには歴史が必要なのだな。

    mh106-1ふじみ野下水絵無着色  mh106-2ふじみ野下水絵カラー
    デザインは上福岡市の流用。そりゃそうだ、合併しても名物が変わるわけじゃなし。
    二枚目はいいライティングで撮れなかった。時間と位置の都合が揃わなかった…。
    プロフィール

    rzeka

    Author:rzeka
    マンホール等探索者。

    因果なことにアカデミックニート=人文系大学院生でもある。
    rzekaはポーランド語で川の意。因みに発音はIPAだと[ˈʒɛka]になる。「じぇか」に近い音。



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