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    マンホール(74):営団地下鉄・東京メトロの蓋

    今回は東京メトロの前身・営団地下鉄(帝都高速度交通営団)が(1953~)1960~2004年の間使用していたSマークの入った蓋などを紹介してみる。
    これはその名の通りアルファベットの「S」の図案化であり、営団の経営理念、4S(すなわちSafety; Security; Speed; Service)を意味するものだという。そんなに数が揃っているわけではないのだが、追い追い追加するとして記事にした。

    mh74-1.jpg
    御茶ノ水から本郷方面に歩く途上、順天堂大学の傍で撮影。植え込みなどに割とよくある。

    mh74-2.jpg
    これはなぜか東大浅野キャンパスの中にあった。どうみてもSマーク。代用品が定着したのか?

    mh74-3.jpg
    皇居近くのオフィス街の植え込みにも埋もれるように存在。


    そういえば、まだメトロのM字マーク入りの蓋を見たことがないような。副都心線あたりの新駅を中心に探せばあるのかもしれない。



    追記 2011/03/09
    文末に触れたメトロの蓋についてコメントを頂いていたが、先日ついに撮ってきたので掲載。
    mh74-4東京メトロ  mh74-5東京メトロ紋章部


    追記 2011/09/02
    mh74-6.jpg mh74-7.jpg
    方南町駅の地下通路で見つけた蓋。暗いところにあってうまく撮れなかったので、色調違いの二枚を両方載せてみる。◯と×を組み合わせた地紋は下水道局の自働洗滌槽・特殊人孔蓋のものと似ている。

    mh74-8(帝都高速度交通営団_神宮前 mh74-9(帝都高速度交通営団_神宮前_中央
    帝都高速度交通営団」と長々書かれた蓋。外苑前駅付近で発見。地紋は、「マンホールのふた」によると昔電気関係でよく使われていた仕様。

    珍しいのでストリートビューを載せてみよう。

    大きな地図で見る
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    マンホール(73):東京都水道局の蓋の変遷

    東京都(東京市)の上水道の蓋の歴史はちゃんと調べていないのでまだわからない点も多いのだけど、だいぶ前から保留状態で放置されている画像があるので今回記事にしてしまう。
    自分の認識を整理するためにも大雑把に歴史をまとめておこう。

    1.最古級の蓋
    下の蓋がどうやら東京市水道局でも最古級のものらしい。
    mh58-1.jpg


    2.戦前期?の様式
    戦前期には、消火栓の蓋とその他設備(流量計、伸縮管、阻水弇など)の蓋とで地紋のデザインを区別していた。すなわち、
    ・消火栓:斜め格子を彫って菱形を浮き彫りにした柄
    ・その他:東京市の紋章を連続させた亀甲柄(1.の柄の修正ともいえる)
    という区別である。

    戦前の消火栓の実物画像は今ちょっとないのだが、三鷹市のこの蓋に近いものである。
    mh22-2.jpg

    また、その他の蓋の画像は以下の通り。
    mh37-1.jpg 伸縮管
    見ての通り右書きと左書きの二通りがある。一概には言えないが、後者は左書きが一般化した戦後の蓋である可能性もある。


    3.戦後~昭和40年代初頭の様式
    消火栓か否かでの区別はなくなり、亀甲柄は廃止され量水器等も斜め格子柄になる。
    以下の画像は今回が初出となるが、恐らく昭和2~30年代のものである。
    mh73-1.jpg mh73-2.jpg mh73-3.jpg
    いずれも本郷界隈での撮影。継ぎ目の出来など精巧さを欠いているあたりが戦後初期っぽいというのは邪推か?

    また、コメント欄にあるように、この時期の消火栓蓋の所在を教わったので撮ってきた。
    mh73-4東京旧旧消火栓 1 mh73-5東京旧旧消火栓 2 mh73-6東京旧旧消火栓 3
    字体がちょっと変である。

    4.昭和40年代~
    斜め格子柄の凹凸が改められ、格子のほうが浮き彫りになった様式。
    mh33-1.jpg mh28-1.jpg mh43-1.jpg 
    mh41-3.jpg mh40-1.jpg mh47-1.jpg

    この様式は、蓋の角が丸くなったり装飾が加わったりの変化はあるが現在も用いられている。
    mh58-3.jpg mh45-1.jpg
    mh40-4.jpg mh33-5.jpg

    マンホール(72):CWCの蓋

    これまた通信系の蓋。
    CWCという社名で検索したところ、これはどうやらインターネットイニシアティブという会社の傘下にあったクロスウェイブコミュニケーションズという業者のようだ。1998年にソニー、トヨタと合弁で設立されるも、2003年8月には早々にITバブル崩壊で会社更生手続き、NTTコミュニケーションズに営業譲渡…という短命に終わった事業者だという(このあたりWikipediaを参照した)。これも大手町。

    mh72-1.jpg

    mh72-2.jpg


    マンホール(71):KVHテレコムの蓋

    前回に続き通信系の蓋。
    1999設立の外資系通信会社らしい。大手町で撮影。

    mh71-1.jpg

    mh71-2.jpg

    マンホール(70):BCN?の蓋

    この手の蓋は大抵中小通信会社の類のものだと思うのだが、よくわからない。
    BCNという会社はあるものの、地下埋設設備を自前で持つような会社であるようには思われない。
    水道橋の方だったかで撮影。

    mh70-1.jpg

    mh70-2.jpg
    プロフィール

    rzeka

    Author:rzeka
    マンホール等探索者。

    因果なことにアカデミックニート=人文系大学院生でもある。
    rzekaはポーランド語で川の意。因みに発音はIPAだと[ˈʒɛka]になる。「じぇか」に近い音。



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