善通寺・坂出に続いて掲載するのは岡山市の蓋である。岡山での蓋見は2回実施することができた。
一度目は、博多から坂出に向かう途上の乗り換え中わずか十数分。JR駅周辺をぐるっと回ったにとどまる。
二度目は、坂出から高松に出て二泊したあと、奈良に向かう途上の乗り換え中の一時間半あまり。
しめて二時間にもならない短時間ではあったが、ご当地インフラひと通りを最低限撮影することができた。
まずは下水道から始めよう。

駅の近くでまず見つけた二枚。殆んど同じ物件だが、よくみると違いがあるのがお分かりだろうか。

右下部分の文字が違うのだ。かたや「げすいどう」かたや「城下筋」とある。城下(しろした)は岡山城下の一帯の地名で、電停の名にもなっている。城下筋が岡山市の目抜き通りの名であるようだ。

その大通りを岡山電軌に乗って城下電停に出、城の方へ足を伸ばすともうひとつ別の種類が出てきた。「烏城道」である。烏城は岡山城の別名で、壁板の色が黒かったことにちなむ。本来の天守は戦災で焼失したが、戦後再建された天守も勿論元通りの黒い外観である。

絵蓋以外はこのような紋様のものが目についた。三枚目のように東京市型風のものもあった。

紋章部分の拡大。岡山市章で、中央の¥のようなものが「岡」、周囲を取り巻く4つがそれぞれ「山」の図案化。

あまり住宅街のようなところは歩けなかったので、一般の家庭用の汚水枡はそれほど見つけられなかった。古蓋探しと併せて次回(あるのやら)の課題である。