マンホール(200):荒玉水道・野方給水場のいま
記念すべき第200回のマンホール記事ではあるが、これといって大ネタを用意してはいない。
荒玉水道の蓋を最近集中的に探している。
ある日、中野区北部をウロウロしていた時、そういえば給水場周りは今どうなっているのか、なにか荒玉時代の遺物はないか、と気になった。
そこで足を延ばしてきた次第である。
いま、野方給水場は一般的な水道施設としては退役している。敷地は「中野区立みずのとう公園」として開放され、給水塔は震災対策用応急給水施設として使用中であるという。
…敷地に入ると、砂の地面のあちらこちらになにやら蓋がある。

「耐震貯水槽 給水室」とある。都章入りが嬉しい。

同じく「緊急遮断弁室」の親子蓋。

同じく「人孔室」。

同じく「消火栓」。

器材倉庫と何やら説明板も一隅にある。

4つの蓋の配置と機能が図解されている。面白い。でも人孔室は何に使うのかちょっとわからない。

塔。もっとちゃんとフレームに収めるには良い器材が要りそうだ。なにしろ狭い公園である。

公園から出てちょっと行ったほうが特徴ある頭頂部などは収めやすい(電線は邪魔だが)。
…というわけで塔屋自体を除くと荒玉水道の遺物などは無かったわけだが、隣接する水道局の職員住宅の前にこれがあった。

古い連続都章地紋の「流量計」。これは結構珍しいものだと思う。私は最近の仕様のものを2,3点見たことがあるだけである。

近所の民家にあった看板。「北海道拓殖銀行」に反応してしまった。
荒玉水道の蓋を最近集中的に探している。
ある日、中野区北部をウロウロしていた時、そういえば給水場周りは今どうなっているのか、なにか荒玉時代の遺物はないか、と気になった。
そこで足を延ばしてきた次第である。
いま、野方給水場は一般的な水道施設としては退役している。敷地は「中野区立みずのとう公園」として開放され、給水塔は震災対策用応急給水施設として使用中であるという。
…敷地に入ると、砂の地面のあちらこちらになにやら蓋がある。

「耐震貯水槽 給水室」とある。都章入りが嬉しい。

同じく「緊急遮断弁室」の親子蓋。

同じく「人孔室」。

同じく「消火栓」。

器材倉庫と何やら説明板も一隅にある。


4つの蓋の配置と機能が図解されている。面白い。でも人孔室は何に使うのかちょっとわからない。


塔。もっとちゃんとフレームに収めるには良い器材が要りそうだ。なにしろ狭い公園である。

公園から出てちょっと行ったほうが特徴ある頭頂部などは収めやすい(電線は邪魔だが)。
…というわけで塔屋自体を除くと荒玉水道の遺物などは無かったわけだが、隣接する水道局の職員住宅の前にこれがあった。

古い連続都章地紋の「流量計」。これは結構珍しいものだと思う。私は最近の仕様のものを2,3点見たことがあるだけである。

近所の民家にあった看板。「北海道拓殖銀行」に反応してしまった。
マンホール(199):東京都の排気弇の蓋
これまでに掲載したものと思っていたが、実は当ブログ初出となる東京市/都水道局の「排気弇」の蓋である(類似のものとしては都の空気弇や荒玉水道の複排気弇をこれまでにとりあげた)。
今回紹介の蓋は、現地に行く前にストリートビューを見ていたところ見つけたもの。

上から。「排気弇」とある。

やや引きで。縁石4つ巻のうち、3つが残っている。或いはもうひとつも舗装の下にあるのかな。

文字だけ切り抜き。ひとつだけ書体が違う。原型職人が「なんだこの弇って字は?書いたことねえぞ!」と、当惑しつつ手本を見て書いた感がいい。

もう一枚向こうにあった。これは縁石完備。だが照明の当たりが悪い。残念。
※ ※ ※
大きな地図で見る
1枚目はこれですね。奥に行って左折、暫く行くと2枚目あり。
今回紹介の蓋は、現地に行く前にストリートビューを見ていたところ見つけたもの。

上から。「排気弇」とある。

やや引きで。縁石4つ巻のうち、3つが残っている。或いはもうひとつも舗装の下にあるのかな。



文字だけ切り抜き。ひとつだけ書体が違う。原型職人が「なんだこの弇って字は?書いたことねえぞ!」と、当惑しつつ手本を見て書いた感がいい。


もう一枚向こうにあった。これは縁石完備。だが照明の当たりが悪い。残念。
※ ※ ※
大きな地図で見る
1枚目はこれですね。奥に行って左折、暫く行くと2枚目あり。
マンホール(198):杉並区三級基準点の実用風景
当ブログのかなり初期に、杉並区三級基準点の記事を書いたことがある。
この手の蓋は基準点だけに街のいろいろな所で遭遇するそう珍しくもないものだ。
だが、蓋の下がどうなっているのかなどはあまり一般には知られていない。見るには、勝手に開けるという暴挙を冒すか(なにか犯罪になるんだろうか)、開けて作業中のところに遭遇するよりない。
…で、遭遇した。

桃園川沿いを歩いていた時のこと。前方に測量の三脚があるなあ、と思っていると足下で蓋が開いていた!

作業員の姿はなかった。昼時なので、どこかで飯でも食っていたのだろうか。三脚のそれぞれの脚は孔を囲むように配置されている。

三脚の器具の丁度真下、すなわち孔の真ん中に円いものが。

四角い杭の頭に金属製らしい円盤が乗っており、その中央を示すと思しい十文字が刻まれている。厳密に言うと、この十文字の交点こそが三級基準点なのだろうか。
なお、当基準点は、国土地理院の検索サービスによると「管理ID 12232」「基準点名 C.566」というもののようだ。
この手の蓋は基準点だけに街のいろいろな所で遭遇するそう珍しくもないものだ。
だが、蓋の下がどうなっているのかなどはあまり一般には知られていない。見るには、勝手に開けるという暴挙を冒すか(なにか犯罪になるんだろうか)、開けて作業中のところに遭遇するよりない。
…で、遭遇した。

桃園川沿いを歩いていた時のこと。前方に測量の三脚があるなあ、と思っていると足下で蓋が開いていた!

作業員の姿はなかった。昼時なので、どこかで飯でも食っていたのだろうか。三脚のそれぞれの脚は孔を囲むように配置されている。

三脚の器具の丁度真下、すなわち孔の真ん中に円いものが。

四角い杭の頭に金属製らしい円盤が乗っており、その中央を示すと思しい十文字が刻まれている。厳密に言うと、この十文字の交点こそが三級基準点なのだろうか。
なお、当基準点は、国土地理院の検索サービスによると「管理ID 12232」「基準点名 C.566」というもののようだ。
マンホール(197):東京都の右書き双口消火栓
東京の右書き消火栓については、以前北区にある単口消火栓を紹介した。
林丈二「マンホールのふた」に載っているのは双口消火栓で、単口に比べ横長になっている。双口の右書き蓋は板橋区内等に現存が知られているが、この度(と言ってもしばらく前)私も一枚見つけてきたので紹介する。多分3,4枚目の現存報告ではなかろうか。
まあ23区全域どこにあってもおかしくない物件だから、探せばもっとたくさん見つかる可能性は多分にある。

左がこの度見つけたもの。右に単口を並べたが、ダイヤ格子の数が違うのがわかるだろうか。

せまい車道にこのように横たわっている。現役である。

近くには帝大の境界石。上の写真の塀とこの標石から、ある程度場所は察せられよう。
※ ※ ※
それから同日に下北沢駅地下化工事現場の近くで見つけた掲示。

林丈二「マンホールのふた」に載っているのは双口消火栓で、単口に比べ横長になっている。双口の右書き蓋は板橋区内等に現存が知られているが、この度(と言ってもしばらく前)私も一枚見つけてきたので紹介する。多分3,4枚目の現存報告ではなかろうか。
まあ23区全域どこにあってもおかしくない物件だから、探せばもっとたくさん見つかる可能性は多分にある。


左がこの度見つけたもの。右に単口を並べたが、ダイヤ格子の数が違うのがわかるだろうか。

せまい車道にこのように横たわっている。現役である。

近くには帝大の境界石。上の写真の塀とこの標石から、ある程度場所は察せられよう。
※ ※ ※
それから同日に下北沢駅地下化工事現場の近くで見つけた掲示。


