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    マンホール(9):東京帝国大学・補足

    マンホール(1)に追加。

    まず1枚目。前回は載せなかった、「マンホールのふた―写真集 (日本篇)」83ページと同じ蓋。但し、それぞれの文字の大きさが同書のものよりやや小さい。
    この蓋に関して、「東京帝国大学」となる以前の「帝国大学」時代(明治19~30年)のものとする説があるが、それではいくらなんでも古すぎるだろう。
    最初の近代的下水道である神田下水の工事が資金難で停まったのが明治19年、東京市が再度下水道改良事業に着手するのが明治44年である。要は東京下水史の空白期間と帝国大学時代は重なるわけであり、いくら帝大といっても独自の下水道を備えていたとは思えない。
    そもそも、現在の建物の配置が決まったのは関東大震災後のはずである。帝国大学時代に下水道ができていたとしても、その配置は今マンホールがある位置とは異なるはずだ。
    「帝大下水マンホール明治起源説」はおそらく否定して良いだろう。
    mh9-1.jpg

    2枚目は前回の「東京帝国大学 暗渠」とおおよそ同じであるが、「東京帝国大學」の文字の向きが異なる。また「暗渠」の字体も異なるように見える。
    mh9-2.jpg

    3枚目は下水道のものではない。、「マンホールのふた―写真集 (日本篇)」の巻頭カラー写真にあるものに似た電気関係の蓋である。
    これは一見本の写真と同じであるが、電の字が逆向きになっている。つまり、本では「東」と「電」が同じ向きだが、この画像では「国」と「電」が同じ向きである。
    mh9-3.jpg
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    rzeka

    Author:rzeka
    マンホール等探索者。

    因果なことにアカデミックニート=人文系大学院生でもある。
    rzekaはポーランド語で川の意。因みに発音はIPAだと[ˈʒɛka]になる。「じぇか」に近い音。



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