マンホール(128):東京都の角型・排水弁

杉並区内で荒玉水道の泥吐室を探しまわった際の副産物ともいえる発見を紹介する。

mh128東京市角排水弁 (1)  mh128東京市角排水弁 (2)
四角い外枠が特徴的な「排水弁」である。
この蓋、環七通りからちょっと東に入った、神田川に架かる橋のそばの植え込みに埋もれていた。
じつはこの地点、「荒玉水道誌」付図によればちょうど泥吐室が設置されていたはずの場所なのだ。
あの格子柄のモダンな丸蓋を探しに行ったら、東京市/都の水道小蓋としては規格外れの感のあるこの子が待っていたというわけだ。

泥吐室も排水弁も、水道網中の滞留水や沈殿物などを河川や下水道に放出する仕組みのものであるから、蓋は現存しなくとも、機能的には荒玉水道の給水計画図が受け継がれている理屈だ。

それにしても、こいつはいつからここにあるのだろう? 荒玉水道の蓋から置き換えられたものなのか、水道管敷設が東京市に移管されてからはじめて設けられたものなのか?
「荒玉水道誌」付図は施工実績を示したものなのか計画を示したにとどまるものなのか判然としないので、断定はできない。
ただ、前者・置き換え説をとるならば、荒玉水道の蓋は随分と寿命が短かったことになる。
見てのとおりこの角蓋の紋章は長足の都章で、昭和20年代以前くらいのものと考えられるからだ。荒玉の敷設は大正後期~昭和8年なので、30年ももたなかった計算だ。

mh128東京市角排水弁 (3)
なお、「弁」の字には萌え点も。
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