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探蓋行 2012/04/07 【三河島水再生センターetc.】

4/6(前編後編)に続いて、探蓋日記をば。

7日の土曜、部屋でぼんやりと屍のように過ごしていたところ、Twitterで驚くべき情報が飛び込んできた。
現存しないと思われていた、王子町の燈孔や東部下水道町村組合の蓋が保存されているというのだ。
話を聞くと、ブツはどうやら三河島水再生センターにあるらしい。すっかり失念していたが、今日は同センターが花見客に開放され、いろいろと見学できる催しがひらかれているのだった。
慌てて部屋を飛び出し、一路町屋駅へ。しばらく歩くと、都電の線路の向こうに広大なセンターが現れた。正門より入り、指示通りに進むと…

20120407 (1)喞筒場
桜咲く下にレンガ造りの建物。これぞ、近代日本下水道創生期の記念碑的遺構である、「旧三河島汚水処分場喞筒場施設」だ。2007年に国の重要文化財にも指定されている。喞筒とはポンプのこと。

20120407 (2)解説板 20120407 (29)解説板 20120407 (30)解説板
下水処理の流れが図示されている。「主ポンプ室」というのがこのレンガ造りの建物らしい。

20120407 (31)案内図
敷地全体についてはこんな感じ。

20120407 (3)馬蹄形
浅草幹線で使われていたという大径の馬蹄型管渠が、沈殿池(これは今も現役)の手前に展示されている。美しい…。

20120407 (4)パイプ
喞筒(ポンプ)室の背面から沈殿池に伸びる管。昔はこれで汚水を送っていたそうだ。

さて、今日は申しこめば沈殿池と反応槽を見学できるそうだ。勿論お願いする。

20120407 (5)パドル  20120407 (6)パドル2
沈殿槽に向かう階段の脇に、水車状のものがある。「パドル」といい、反応槽の汚水をこれでかき混ぜることで空気(酸素)を取り入れ、微生物による汚泥の浄化を促すためのもの。いまは槽の底から空気をパイプで送っているそうだが、昔は野ざらしの反応槽で300基近いパドルが回っていたという。

20120407 (7)パドル管渠  20120407 (8)卵型
その向こうに見えるのは、先ほどのより細い管渠。浅草駅近くで使われていた卵型管。

さて、沈殿池のある建物に入ると、壁際の空きスペースに待望の古蓋が保管されていた。

20120407 (13)東部2枚 20120407 (12)東部1 20120407 (14)東部拡大
ここに二枚並んでいるのは、一度見たいと願っていた東部下水道町村組合の蓋(裏返しのやつも、くくりつけられている管理票によれば東部のものだ)。いいコンディションではないですか。燃える。

20120407 (15)王子3枚
その向こうに3つ置かれているのは、王子町の燈孔!

20120407 (16)王子1の1 20120407 (17)王子1の2
最初のは、周辺のコンクリごと置かれている。これは劣化が進んでいて、言われないと王子町のものとはわかりにくい。

20120407 (18)王子2 20120407 (19)王子3
2枚目・3枚目のものは割に良いコンディション。

20120407 (20)王子4
そのさらに横には、王子町の丸蓋も。「王」の字の細い様式の丸蓋だ。

下水道局としてもこれらの蓋を文化財として保存する動きがあるそうだ。しかしまだ展示場所・保管場所等が確保できていないので、こういう場所に置いてあるのだという。考えようによっては王子町の燈孔などは法隆寺百万塔や北斎広重の初期刷りなどよりもはるかに現存数が少なく貴重なわけで。これを保存しないでどうするというのか!

蓋見だけではなく、沈殿池(数メートル底には我が家のトイレからやってきたKUSOなども沈んでいる)の臭いを体験したり、第二沈殿池から汚泥を吸い上げる装置を実見したりと、現場の一端をのぞく貴重な機会が得られた。

建物の外に出、表にもどる。

20120407 (9)巨大親子 20120407 (10)巨大親子2 20120407 (11)巨大親子3
施設の脇には、巨大な角蓋に埋め込まれた丸蓋が。

20120407 (22)無紋消火栓 
構内の消火栓は無紋。

20120407 (21)トイレ
正門からちょっと入ったところには、災害時にし尿を搬入するための蓋が。真ん中がくり抜かれている…?

20120407 (23)ご迷惑
構内でも工事が行われている。「迷惑だ」と思う職員がいたら鬼畜だと思う。

20120407 (25)喞筒場 20120407 (26)桜
さっきとは逆の、都電の線路に近い西側から旧ポンプ場を見る。桜も咲いている。世間一般の人にとってはこれが本題なんだが。

20120407 (27)水管
建物の脇になにやらそそるものが。あゝ、一体何を流しているんだ!!

20120407 (28)都電
敷地外を見るとちょうど都電が来た。あれ、昔の交通局のマークが描かれている? 現役のマークなのかな?

ひと通り堪能したので帰ることにした。だがその前に、せっかくだからトイレを借りることにした。沈殿池まで最短距離で到達するはずだ。

20120407 (32)VM 20120407 (33)VM 20120407 (34)VM 20120407 (35)VM
トイレのある事務所の中には、かつて使われていたヴェンチュリーメーターがあった。古メカマニア必見。

20120407 (36)レンガ 20120407 (37)レンガ
とまあこんなわけで退去。正門前の歩道は、汚泥をリサイクルしたレンガで敷き詰められていた。

   ※   ※   ※


20120407 (38)掲揚塔
帰り際、都電の線路の近くでこんなものを見つけた。「皇太子殿下御降誕記念」だという。暗渠によくある橋柱跡のようだが・・・。

20120407 (39)掲揚塔支え 20120407 (41)掲揚塔支え
裏に回るとこんな支えが。わかった、国旗掲揚台だろうこれは。

20120407 (40)掲揚塔裏銘板
銘版によると昭和10年のもの。となると、「皇太子殿下」とは今上天皇陛下のことなり。

20120407 (42)無紋空気弁 20120407 (43)無紋空気弁2枚
大通りの歩道には、こんな無紋の蓋が。こういうのもやっぱり東京都水道局のものなんだろうな。
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Author:rzeka
マンホール等探索者。

因果なことにアカデミックニート=人文系大学院生でもある。
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