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マンホール(147):玉川水道株式会社の止水栓蓋

前回の大崎町下水道の蓋を見つけたあと、大崎三丁目で発見したものである。

mh147-1.jpg
古い民家の玄関先にあったこれを一見したところ、上の写真のような向きのものかと思った。
紋章は「下水構え」に「王」の字を入れたものに、文字のほうは(判読しがたいが)左から「下水道」とあるように思われた。
さてなんの蓋か? わからない。こういう小蓋で下水というのもわからない。
心当たりもないし、汎用品だろうと判断してスルーしかけたが、念のためTwitterで報告して反応をうかがった。




すぐにマンホーラー諸兄からリプライがあり、「止水栓」ではないかとの意見が。
ん…?
あっ! たしかに上下をひっくり返してみると…

mh147-2.jpg
「止水栓」と読むほうが自然な気がする。「栓」はやはり潰れていて判読できないが、以下のように切り抜いてみると…

mh147-4moji1.jpg mh147-5moji2.jpg mh147-6moji3.jpg
欲目なのか、不思議と「栓」の字に見える。少なくとも「道」の逆さと見るよりはよっぽど妥当だ。
(それにしても「下水道」をひっくり返すと「止水栓」に見えなくもないというのは発見だった)

mh147-3mon.jpg
となるとこのマークは下水構えなどではない。まさかこいつ、「マンホールのふた」で写真だけ見たことのある「玉川水道株式会社」の蓋ではないか? 
果たしてそうだった。マンホーラーの師からもTwitterで太鼓判が。

玉川水道は、大正7年10月に給水を開始した、東京市郊外の民間水道会社だ。
東京市拡大後の昭和10年に東京市水道局に買収されるまで、この会社は、田園調布に近い玉川浄水場の水を今日の品川・大田・世田谷区にまたがる14町村に給水していた。
「マンホールのふた」には制水弇・弇室・消火栓の写真が掲載されている。現存報告を聞かないので、こうした公共用の角蓋は殆んど現存しないものと思われる。

近年のネットでは、量水器蓋の現存報告が一件あるくらいだ。このブログ主の方は、これが玉川水道の蓋かどうかについて留保しているが、止水栓と見比べた感じでは紋章の姿形などがたいへん似ているし、隣接する各水道事業者のものとは一味違うテンプレ通りではない感じの蓋デザインにも共通点がある。私見ではこちらの量水器も玉川水道のものに相違ないと考える。

給水範囲は広いので、まだまだ未発見のものがある可能性は大きい。知り合いのマンホロジストにも、この界隈に詳しい人はあまりいないようなので、骨董蓋見の穴場といってよいかもしれない。


   ※   ※   ※


mh147-7玉川水道
日中に再度撮影。
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マンホール等探索者。

因果なことにアカデミックニート=人文系大学院生でもある。
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