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マンホール(161):幻の東京市水栓ハンドホール蓋

先日作成した「マンホールのふた〈日本篇〉東京篇・上下水道の部注釈」に寄せられる新情報は一段落し、ぼちぼち未報告の骨董蓋なんてのも尽きたのかもしれないな、などと思っていた今日この頃。

去る14日(土)、所用で立ち寄った東大本郷キャンパス赤門の裏にて、一見虐待蓋の如きものを見つけた。

mh161-1.jpg mh161-2.jpg mh161-7.jpg
赤門を内側から見た図。だんだんクローズアップしていくと……。

mh161-3.jpg
こんなやつがいた。なんだこれ?

mh161-4.jpg
この東京市章はまあ見慣れたやつだが、「水栓」の二文字だけというのは珍しい。東京市の場合ふつう「止水栓」で、たまに「水止栓」なのだ。「止」の字がすっかり消えてしまったのか?

mh161-5.jpg
問題は下部のこの穴である。こんなものは見たことがない。破壊されてこうなった虐待系の物件だろうか?

よくわからないなりに珍しそうだったので、Twitterに投稿してキャンパスを後にした。




すると例によって #manhotalk 界隈の達人から早速のリプライが。なんと『大東京市民の常識』(大東京社、大正10)という書物に似たような蓋の画像があるというのだ。

mh161-10.jpg mh161-11.jpg
近代デジタルライブラリーより画像と説明文を頂いてきた(※著作権保護期間満了)。かなりラフな絵ではあるが、なるほど今回見つけたものは8の蓋らしい。やはり「水止栓」ではなく「水栓」だったか。なお9はこれまたラフだがこいつのことだろう。
問題の大穴のあいた部分には、なにやら五角形が描き込んである。レンチの雌穴か何かであろうと思うが、よくある六角ではなく本当に五角形だったのか……?この蓋については仕様書も現物も他の情報が見当たらないので真相は不明である。

mh161-6.jpg
そこで再訪して詰まっている砂を少し掻きだしてみた。もっとしっかりやらないと確かなことは言えそうにないが、どうやら図の通りレンチ穴的なものがありそうだ。
この手のハンドホール蓋でレンチで開閉する仕様というものは他に聞かない。こうやって土砂に埋もれて使い物にならなくなる欠点が嫌われたのではなかろうか。

mh161-8.jpg  mh161-9.jpg
なお、この蓋の向こうには現役と思しき止水エンと量水器が並んでいる。代替わりはしたが撤去されずに残っているというパターンであろう。他に現存例があればぜひとも知らせていただきたいと思う。
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因果なことにアカデミックニート=人文系大学院生でもある。
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