マンホール(171):東京都下水道丸蓋の珍品・紋章突出蓋

最近わけあって貨幣のエラー品について調べていた。その影響で、エラーコインの通称めいた題名をつけてみた。


   ※   ※   ※   


マンホールは大量生産が可能な鋳鉄製品であるが、大規模な敷設工事でも行われない限り大きな需要が一斉に起こることは少ない。
したがって在庫保有数はそれほど大きいものではないはずで、発注もそれなりにこまめなものであるだろう。
路上で一般に見られる蓋のあいだの微細な違いは、その辺に起因するものと思われる。

ところで話は飛ぶが、昔の郵便切手には版の微小なキズ等に由来する慢性的反復的なヴァリエーションがあって、マニアの間で「定常変種」として知られていたが、そんな感じのものが鉄蓋にもある。
代表的なものが「萌え点」(命名者のブログ参照)で、これはメーカーが多様と思われる止水栓等の小蓋でよく見られる現象だ。

一方で丸蓋の場合は、鋳造メーカーが寡占状態であり規格が小蓋より一般に厳密な傾向にあるためか、萌え点のようなエラーめいた蓋を見かけることはあまりない。各社の採用する地紋の差が現れてくる程度のことが大半だ。


   ※   ※   ※   


例のごとく前置きが長くなった。今回紹介するのは、珍しい丸蓋のエラー物件。

mh171下水くん突出 (1)  mh171下水くん突出 (2)
何がおかしいのかお分かりだろうか? ミソは外周部の凸部と紋章部の凹部が同じ高さで、しめて3段階になっていることだ。

mh171-3.jpg
これが普通の蓋。外周部の凸部(凹部)と紋章部の凸部(凹部)の高さが一緒の2段階になっている。
砂型を作る際に紋章部の押し付けが強すぎたのだろうか。探せば同時に鋳造された兄弟が見つかるかもしれない。
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