《東京大学骨董蓋総覧》 本郷キャンパス版
東京大学本郷キャンパスは、マンホール蓋愛好家の間では骨董蓋の宝庫として有名である。足を踏み入れれば、そこらじゅうに東京帝国大学だの帝大だのの銘が入った蓋が現役でたくさん残っているのがすぐわかる。
このブログも、第一号記事は本郷キャンパスにある「東京帝国大学」「帝大」銘の古蓋についてまとめたものであった(その1・その2・その3)。
これらの記事はいま見るとあまりに簡素で、網羅性にも欠けている。そこで、いつか東大の骨董蓋について詳細に纏め上げようと思っていたのである。
で、先月。
急に思い立って正門~安田講堂を皮切りに、4日間(10時間)あまりかけて本郷キャンパス全域の調査を行い、それをGoogleマイマップ上に種類別にプロットした。
蓋の種類は、銘で大別して「帝大下水」「東京帝国大学 暗渠」「東京帝国大学 暗」「東京帝国大学 電」などがあり、それぞれにヴァリエーションがいくつかあった。そうした蓋種の定義と分類は後述。
今のところ本郷キャンパスのみであり、弥生(農学部)・駒場・浅野・白金・小石川植物園などにある東京帝国大学/帝大さらに一高等の蓋は扱っていない。従って仮公開とするが、とにもかくにも成果を公にしようと思う 弥生・駒場・白金などの(←他キャンパスの蓋のまとめも公開しましたので併せてどうぞ)。
※ ※ ※
《東京大学骨董蓋総覧》地図 (Google Map)
https://www.google.com/maps/d/edit?mid=z7_EkVJ845HE.ktGDri6dwlz4&usp=sharing
当調査のメインコンテンツはこちら。
【注意】
※現地でプロットしているわけではなく、位置は異同あり。
※工事中・駐車中の場所など見落としがある。
※宿舎周辺等、関係者以外の立ち入りが明確に制限されている場所は当然調査していない。さらに常識的に考えて、学内者であっても直接の関係者以外が入れないと思われる箇所も基本的に調査していない。
※一人で、アナログ的手法で位置を記載している為精度は低い。他の方による校正調査をお願いしたいところであるが、学外者が立ち入るには不適切な場所もあるのでそのへんは注意乞う。
【凡例】
※マークの色~~~赤:下水 青:暗渠 緑:電気 白:痕跡等 紺:都上下水道など
※マークの形~~~丸:丸蓋 角:角蓋&鍵穴型 星:その他
※A,B,C…の蓋種ごとに分けたレイヤーを用意してある(EとGは少数であり区域も被らないので一緒にした)。ヴァリエーションレヴェルでの分布上の偏りを知る参考にしていただきたい。なお色でわかることもあり、帝大下水A・電A…は同じレイヤーに収めてある。
※ ※ ※
《東京大学骨董蓋総覧》 リスト(Google Spreadsheet)
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1lbu-zK13lFCX1P858BXahq9ATsIcRbsH9XvSWlTM4dM/edit?usp=sharing
一枚一枚の蓋についてのリストはこちらを参照のこと。
【蓋種について】
蓋種の定義は以下の通り。
帝大下水A:「帝大下水」の文字部分に孔がなく、把手が「下」の右にあるもの
帝大下水B:文字部分に孔があり、「大」「下」の間に鍵穴があるもの
帝大下水C:ゴシック体風の文字で、4文字すべてがそれぞれ蓋の中心に下を向けている様式
帝大下水D:Aの外周が細くなっていて、Aに比して小さな蓋
帝大下水E:Aと孔等は同様だが、字がやや小さいもの
帝大下水F:Aに比べて文字部分の幅が狭く、把手が「帝」「下」の斜め右上についているもの
帝大下水G:Bと同様だが、鍵穴がなく、外周の孔が16個のもの
電 角:角蓋に「電」の1字を記したもの諸々
電氣2枚組:2枚組の角蓋で、「電」「氣」の2字を記したもの
電氣2枚組 小:上に似ているが一回り小さいもの
東京帝国大学 暗(鍵穴)A:「東京帝国大学」銘のもので、頭部が帆立型であるもの
東京帝国大学 暗(鍵穴)B:「東京帝國大学」銘のもので、頭部が独立した丸蓋であるもの
東京帝国大学 暗A:「東京帝国大学」「暗」7文字すべての天地が同方向のもので、鍵穴は2つ
東京帝国大学 暗B:Aと似ているが鍵孔が4つあるもの
東京帝国大学 暗C:「東京帝国大学」の六字がいずれも紋章部分を下にしているもので、「東京帝国大学 暗(鍵穴)B」の頭部と同じもの
東京帝国大学 暗渠A:ゴシック体風の文字で、「暗渠」と「東」だけが同じ向きで、「京帝国大学」は紋章部分を地としている
東京帝国大学 暗渠B:「東京帝国大学」の6文字が毛筆体文字で、「暗渠」とは「東」だけが同じ向きのもの
東京帝国大学 暗渠C:毛筆体文字で、「暗渠」「国」が同じ向きのもの(Bの6文字が180度反転している)
東京帝国大学 暗渠D:「暗渠」と「東京帝国大学」が全て毛筆体で、8文字とも天地が同じもの
東京帝国大学 電A:電の字が細ゴシックふうで、「東京帝國大学」銘のもの
東京帝国大学 電B:電の字が毛筆体で、7文字とも天地が同じもの
東京帝国大学 電C:電の字の真上に、「東 京」の2字間の空白があるもので、二の字地紋
東京帝国大学 電D:Aと似るが「東京帝国大学」銘のもの
東京帝国大学 電E:Dの6文字が反対向きのもの
亀甲地紋無文字角蓋:亀甲地紋でところどころ穴がある角蓋で、文字はない
その他:東京市水道の水栓・阻水弇・制水弁など
↓長くなったので、画像集は追記部分に。






↑左から順番に、帝大下水A~G



↑左から順番に、電角(一例)、電氣2枚組、電氣2枚組小





↑左から順番に、東京帝国大学 暗(鍵穴)A・B、東京帝国大学 暗A~C




↑左から順番に、東京帝国大学 暗渠A~D





↑左から順番に、東京帝国大学 電A~E




↑左から順番に、亀甲地紋無文字角蓋、東京市水道の水栓・阻水弇・制水弁
このブログも、第一号記事は本郷キャンパスにある「東京帝国大学」「帝大」銘の古蓋についてまとめたものであった(その1・その2・その3)。
これらの記事はいま見るとあまりに簡素で、網羅性にも欠けている。そこで、いつか東大の骨董蓋について詳細に纏め上げようと思っていたのである。
で、先月。
急に思い立って正門~安田講堂を皮切りに、4日間(10時間)あまりかけて本郷キャンパス全域の調査を行い、それをGoogleマイマップ上に種類別にプロットした。
蓋の種類は、銘で大別して「帝大下水」「東京帝国大学 暗渠」「東京帝国大学 暗」「東京帝国大学 電」などがあり、それぞれにヴァリエーションがいくつかあった。そうした蓋種の定義と分類は後述。
※ ※ ※
《東京大学骨董蓋総覧》地図 (Google Map)
https://www.google.com/maps/d/edit?mid=z7_EkVJ845HE.ktGDri6dwlz4&usp=sharing
当調査のメインコンテンツはこちら。
【注意】
※現地でプロットしているわけではなく、位置は異同あり。
※工事中・駐車中の場所など見落としがある。
※宿舎周辺等、関係者以外の立ち入りが明確に制限されている場所は当然調査していない。さらに常識的に考えて、学内者であっても直接の関係者以外が入れないと思われる箇所も基本的に調査していない。
※一人で、アナログ的手法で位置を記載している為精度は低い。他の方による校正調査をお願いしたいところであるが、学外者が立ち入るには不適切な場所もあるのでそのへんは注意乞う。
【凡例】
※マークの色~~~赤:下水 青:暗渠 緑:電気 白:痕跡等 紺:都上下水道など
※マークの形~~~丸:丸蓋 角:角蓋&鍵穴型 星:その他
※A,B,C…の蓋種ごとに分けたレイヤーを用意してある(EとGは少数であり区域も被らないので一緒にした)。ヴァリエーションレヴェルでの分布上の偏りを知る参考にしていただきたい。なお色でわかることもあり、帝大下水A・電A…は同じレイヤーに収めてある。
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《東京大学骨董蓋総覧》 リスト(Google Spreadsheet)
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1lbu-zK13lFCX1P858BXahq9ATsIcRbsH9XvSWlTM4dM/edit?usp=sharing
一枚一枚の蓋についてのリストはこちらを参照のこと。
【蓋種について】
蓋種の定義は以下の通り。
帝大下水A:「帝大下水」の文字部分に孔がなく、把手が「下」の右にあるもの
帝大下水B:文字部分に孔があり、「大」「下」の間に鍵穴があるもの
帝大下水C:ゴシック体風の文字で、4文字すべてがそれぞれ蓋の中心に下を向けている様式
帝大下水D:Aの外周が細くなっていて、Aに比して小さな蓋
帝大下水E:Aと孔等は同様だが、字がやや小さいもの
帝大下水F:Aに比べて文字部分の幅が狭く、把手が「帝」「下」の斜め右上についているもの
帝大下水G:Bと同様だが、鍵穴がなく、外周の孔が16個のもの
電 角:角蓋に「電」の1字を記したもの諸々
電氣2枚組:2枚組の角蓋で、「電」「氣」の2字を記したもの
電氣2枚組 小:上に似ているが一回り小さいもの
東京帝国大学 暗(鍵穴)A:「東京帝国大学」銘のもので、頭部が帆立型であるもの
東京帝国大学 暗(鍵穴)B:「東京帝國大学」銘のもので、頭部が独立した丸蓋であるもの
東京帝国大学 暗A:「東京帝国大学」「暗」7文字すべての天地が同方向のもので、鍵穴は2つ
東京帝国大学 暗B:Aと似ているが鍵孔が4つあるもの
東京帝国大学 暗C:「東京帝国大学」の六字がいずれも紋章部分を下にしているもので、「東京帝国大学 暗(鍵穴)B」の頭部と同じもの
東京帝国大学 暗渠A:ゴシック体風の文字で、「暗渠」と「東」だけが同じ向きで、「京帝国大学」は紋章部分を地としている
東京帝国大学 暗渠B:「東京帝国大学」の6文字が毛筆体文字で、「暗渠」とは「東」だけが同じ向きのもの
東京帝国大学 暗渠C:毛筆体文字で、「暗渠」「国」が同じ向きのもの(Bの6文字が180度反転している)
東京帝国大学 暗渠D:「暗渠」と「東京帝国大学」が全て毛筆体で、8文字とも天地が同じもの
東京帝国大学 電A:電の字が細ゴシックふうで、「東京帝國大学」銘のもの
東京帝国大学 電B:電の字が毛筆体で、7文字とも天地が同じもの
東京帝国大学 電C:電の字の真上に、「東 京」の2字間の空白があるもので、二の字地紋
東京帝国大学 電D:Aと似るが「東京帝国大学」銘のもの
東京帝国大学 電E:Dの6文字が反対向きのもの
亀甲地紋無文字角蓋:亀甲地紋でところどころ穴がある角蓋で、文字はない
その他:東京市水道の水栓・阻水弇・制水弁など
↓長くなったので、画像集は追記部分に。







↑左から順番に、帝大下水A~G



↑左から順番に、電角(一例)、電氣2枚組、電氣2枚組小





↑左から順番に、東京帝国大学 暗(鍵穴)A・B、東京帝国大学 暗A~C




↑左から順番に、東京帝国大学 暗渠A~D





↑左から順番に、東京帝国大学 電A~E




↑左から順番に、亀甲地紋無文字角蓋、東京市水道の水栓・阻水弇・制水弁
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